キッチンまで一直線

壁と扉だけであった空間が二つのデザインテイストのある玄関スペースになった。

広さに負けない豪華さも演出出来て、バランスのとれた空間となった。奥にリビング、キッチンがあり、そこへは白基調が続くイメージを奥様は持っており、デザイン壁を横目に気持ちよく歩くことができた。

要約

キッチン入り口扉を見たいデザインにして、手前の壁と一体感が感じられるような、玄関正面の顔を作ろう。

​状況

奥様は、玄関にはRのニッチスペースが欲しいと思っているが、目線が扉に向いてニッチが目立たなく見えるのは嬉しくない。 玄関からキッチンへの一直線の短動線を楽しみたいと思っている。

問題

奥様が要望しているRのニッチの横に見えるのは、四角い扉であり、丸面と角面が共存すると、どうしても丸面が負けて見えてしまう。つまりRに目が行かず、四角い扉だけを見るようになる。更には、キッチンへの一直線の扉なのでどうしても扉を意識してしまう。

解決方法

扉は引き戸であるが、枠を無くし上部をR面とすることで、引き戸は四角であるが、玄関から見るとRの戸に見える。

  • 扉のR角度とニッチのR角度を同じにすることで、親子のふたつのRが同時に目線に飛び込んでくることになり、正面には扉があるようには感じさせなくすることができる。
  • 引き戸に奥様の好きなステンドグラスをはめ込むことによって、毎日この引き戸を開けることが楽しくなる。
  • 玄関側からは、上部Rの引き戸であるが、キッチン側からは四角い引き戸のために、ふたつの部屋から見た感じの違う意匠戸ができる。
  • このカギ型のR面のある壁の仕上げを他と違うものにすることで、ひとつの一体感のある空間に見える。

壁目立たせたくない引き戸から目立たせたい引き戸が出来た。この大小のRの見え方のしつらえとしての考え方が頭にあれば、毎日見るときに、自然と作った時の新鮮な思い出が蘇りながら過ごすことができた。

毎日愛着は、考え方が頭にこびりついていると、ずっと忘れないものだ。たとえ忘れていても、ある時ふっと思い出せることに気づき、「家づくり」の思い出とともに振り返ることになる。「考え方」はずっと頭のなかにしまっておこう。

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